20191213 トキヲイキル「エアガール」

まえおき

今年芝居を見始めて、無理やりでもとにかく見にいこうというスタンスで、今年それなりに見れたと思う。

12月に入り、締めくくりにもう一つくらい見たいなぁと思い、ふと思い出したのが「ぽんプラザホール」という小劇場。まだ観劇歴が浅くて福岡演劇界でこの劇場がどういう立ち位置なのかは知らないが、結構昔からあってそれなりに有名な印象がある。場所も、キャナルシティという大型商業施設の横にありアクセスしやすい。

よしじゃあとにかく行くぞとスケジュールを見る、と、行けそうなのは「トキヲイキル」。じゃあそれ!と、今回も内容は気にせず突入する。…いや、これまでの教訓から多少は気にしよう…。

ふむふむ。
「トキヲイキル」は福岡のアイドルグループ。福岡ではそれなりに有名な「LinQ」というグループを卒業したメンバーで構成されている。原直子さんは「アサデス。(朝の情報番組)」でよく見てるし結構好きですよ。
演出が柏原収史とな。へー。
日本初のCAの候補生の話。実話ベースらしい。

感想

なんか結構感動しちゃったなぁ。

アイドル芝居ということで、ノリとかテンションとか、ちょっと不安な部分はあった。オープニングの歌が微妙なクオリティだったり、主演の子が明らかに固かったり…。
しかし、話の内容は面白かったし、 笑いもシリアスもあって芝居のテンポもよかったし、終わる頃には主人公の子の芝居もよくなってた、、ような気がし、、(もうこの辺からひいき目になってるかも・・・)
まさに成長の過程を目の当たりにする感じがアイドルを応援したくなるということなのだろうか。


細かく気になるところはあるものの、
(北村先生が朴先生にきれる理由が弱いとか。最後主人公に北村先生が乗り移ったみたいって言うけどすこし弱いとか。いやどちらも弱いというか、展開が早すぎて感情が乗り切れない感じかな。)
全体的にはとてもいいバランスだった。
北村先生の演技に助けられている部分は多分にある。


幕間の休憩タイムがあって面白かった。一般的なのかな。
物まねコーナーだったり、写真集手売りしたり…。

気になった人

森岡悠。
北村先生役。普通にうまい。あのテンションでスラスラ喋るって元々そういう人なのか、相当練習してるんだろうなぁ。逆にテンションに助けられている部分はありそう。関西弁だったけど福岡出身の人。伊原六花に似てると思った。


岸田麻佑
キリっと美人でかわいい。次のアリスインプロジェクトではプロデュースもするんだって。

108席の小さな劇場。席はS、Aとエリアが決まっているだけでどこに座るかは自由。前3列がS席扱い。私は5列目くらいに座った。
客層は、ファンの方、業界っぽい人、また若い女性も結構いて、ファンなのか友達なのか同業なのか…。
グッズの売り子として普通に出演者が出ている。アイドル大変だなー。公演後は原さんが出てて、おー本物やーって普通に思った。
ファンとの近さは感じた。常連の人と友達かっていう距離感。

そういえば、施設のエレベーターが巨大でビビった。詰めれば100人くらい入るんじゃないかっていうくらいのでかさで核シェルターにでも入るんかっていうものものしい雰囲気…。直で劇場のロビーなので、帰りも原さんが手を振って見送ってくれたり…。おもしろいね。エレベーターの中に出演者の手描きメッセージが張り出してあったけど、人がたくさんなのでさすがに写真を撮るのは自粛…。

20191116 ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜

とにかくKERAさんの芝居を見る!と意気込んでチケット確保。
気づいたときには一般販売開始からだいぶ経っていたんだけど、
ぴあ貸し切りデーみたいなところで席が残っていた。

昼にNODA・MAP「Q」を見て、17:00に終わり、
サナトリウム」開演18:30。池袋から横浜へ移動!
東京芸術劇場の地下から地下鉄に直結しているのを事前に調べていたのでスムーズに移動成功!

あわただしかったですが、この2つの芝居を同日に見たということに奇跡を感じる。
もちろん全く違う話ながら、芝居要素として共通している部分もたくさんあり、どちらもクオリティがとてつもなく高い。役者ってすごすぎると改めて思う。人間がこんなことできるのが理解できん。

どっちもすごかった…いい日になりました。
次はナイロン100℃の本公演を観たい。

内容

今回も事前情報をほぼ入れずに観た。
カフカの未発表作品が見つかったというテイの話」というくらい。

カフカのその未発表小説の中の話から芝居が幕を開け、「え、まさかその「小説」の中の話をやる芝居なのか?カフカの作品てよくわからん印象があるよね…ついていけるかな…」と不安だったが、、いやーそんな不安いつの間にか忘れちゃうくらいにちゃんと徐々にのめりこみ、純粋に物語を楽しむことができた。ただ、すべてのつじつまを考えるとよく分からないところはある。

「Q」もそうだったけど、さらに上乗せで普通に一人が何役もこなしていた。
まあ確かに芝居ってそういうもんなのかもなとも思う。これまで見てきたものが、たまたまあまりそういう傾向になかったのか?

これも「Q」と同様に、
二役に意味があったりなかったりして一瞬混乱をきたすこともあるが、話を理解するには問題はない。

そしてまた「Q」と同様、話が多層構造になっている。
カフカの小説の中の話から始まり、
その小説を発見した現代の話、
カフカの時代にタイムスリップして迷い込んでしまった話、
ばあさんの幼少期のカフカとの交流の話から、
過去を改変しそうになってドタバタからの大倉孝二が撃たれた・・!
と思ったらそれは小説の中の話なのか?
どこからが小説でどこからがカフカの時代の過去の話か。
それぞれの配役が二役になっていることで、劇中の人も観劇しているこちらも、混乱しながら話が進む。最後には(小説内の)多部未華子の方が病だったみたいなことでオチになる・・ってことなんですかね。そこにも彼氏とその弟が二役になっているというのも絡んでて・・・。


多部未華子が主演のようでいて、
渡辺いっけい大倉孝二の主役感…。まあしかたないわな。
緒川たまき、声いいなー、、、ずっとファンです。文學ト云フ事、SF サムライ・フィクション、Stero Future、巨人のドシンボキャブラ天国…。
犬山イヌコ、この人も特徴的な声なのですぐに分かる。その昔、古田新太とラジオやってたのをなぜか聞いていた覚えがある…内容は全く覚えてないが、この変な名前と特徴的な声だけは印象に残っている。でもそこから実際にこの人たちの顔を知るのはだいぶ後になってからになる…。
…いや、今調べたら、箱番組の坂井真紀のいつだってひまわり!を聞いていたから聞いてたのか…ということに気づきました!ははは。森高千里の千里の道も一歩からとか、内田有紀の夜空にYOU KISS!ってのもあったね・・・懐かしすぎる。あーさらに言えば、その前にやってた裕木奈江の手のひらに乗ってを聞いていたのか・・・。裕木奈江の番組が終わった後に古田新太犬山イヌコの番組が始まったのか、、そうなのか、、、。

セット等

セットの展開ってやっぱおもしろいなー。
奥の階段状のセットは固定だが、手前のスペースにはその都度いろいろなセットが持ち込まれる。その場面転換自体も演出になっているのが芝居は面白い。
もちろん暗転中にやることもあるけど、暗転してない中でやるのも面白い。役者自身がセットの出し入れをする点も面白い。


今回3階席だったんですが、かなり縦に長い劇場で、本当にビルの3階か、もっと高い位置から見ろしている感じだった。
それを見越してか、床にプロジェクションするなどの演出もあった。照明やプロジェクションを多用し、生演奏でBGMを奏でる、現代的でおしゃれな演出だった。


先の「Q」の感想のところで、
事前に情報を入れないというスタンスを見直すという話を書いたが、
今回もう一つ、
肉眼で見るこだわりを捨てるっていうのも思った。
なんとなく、「肉眼」で見ないともったいないみたいな、根性論みたいな考えがあった。観光地に行って写真ばっかり撮って肉眼で見てないみたいな。
ただ、やっぱり舞台って遠い。
今年観た中で肉眼でちゃんと役者の顔が見えたのは駅前劇場くらいで…
あとはやっぱり遠い。
でもやっぱり役者の顔見たいよね!双眼鏡使ってもいいやん!って思った。

パンフ

パンフが特殊な構造になってて、ページとページの間が全部袋とじになっている。こんなところも2重構造…。「袋とじの中身はおおむねフェイクです」というコメントが書いてある。
会場にペーパーナイフが置いてあってみんなバリバリ切ってた。
私はまだ開けていない…。

余談

芝居を見てていつも思うのが、マイクあるの?ってこと。
「Q」は全編通してマイク感はなかった。
サナトリウム」は場面によってはマイクを通していたように感じた。
どーなんでしょうね。

20191116 NODA・MAP 第23回公演『Q』:A Night At The Kabuki

動機としては、
広瀬すずの初舞台!
ってところだけです。ミーハーでスマン…。
チケット手に入らなかったけど、
イチかバチかで当日並びました(顛末は一番下に書いてます)。

舞台セットについて

コの字型のBOX。中が通路になってて扉がついている。上も使う。
扉は表裏で白と黒になっている回転式。どっち陣営か、等で白と黒を切り替える。
左右のでっぱり部分は前後に動く。
ベッドというか病院のストレッチャーのようなものを多用。ベッドそのものだったり船だったりテーブルだったり。演技しながらちゃんとタイヤを固定するのが大変そう・・忘れたら大変なことになるよね。
シーツ(布)の演出がキレイ。
下手に美術に頼らない感じ。しかし質素(シンプル)過ぎない。
すべて同じセットなのにちゃんと場面が違うように感じれる、というのが当たり前にスッと入ってくる。

内容について

野田秀樹って初めて見た。
ていうか自身で演技するっていうのを初めて知った。
そして吉本新喜劇かのようなばーさん役…。


端的に言うと、とてつもなくクオリティの高いものを見てしまった、ということに尽きる。
セリフの多さ、テンポの速さ、話の構造の複雑さ、時間の交錯、舞台セットの使い方、
こんなものを難なく(と見えるように)こなす役者とスタッフたち。
脇役の人たち(アンサンブルっていうの?)のクオリティも高く、喋ってるのがメインの人なのか脇の人なのかが分からんくらいだった。


一番印象に残っているのは、
後半の、奴隷と豪華食事の対比のシーン、、圧巻すぎる、、。
文字面としては何にも頭に入ってこなかったけど…w、貴族側の贅沢さと奴隷側のつらさと松たか子の悲しさはずんずん伝わってくるし、もう終わってもいいんじゃ、、と思うくらいにループしてて(飽きとは違う)、その長さもそのままダイレクトにつらさの感情に変わって押し寄せてくる。頭で理解する前に感情に訴えるというか。よく芝居であるポエム感はあるのに鼻につかない。


これまで観劇するにあたって、まったく情報を入れずに観て、
観ながら頑張って理解する=初見で理解できるように作られていることを期待する、というスタイルで挑んできたけど、それもどうなのかなって思い始めている。
今回たまたまツイッターでロミジュリってのは見てたので、最初に「ロミオ(ろうみお)」「ジュリエ」って言ってたの聞き取れたけど、知らんかったらそこを把握するまでに時間かかって理解できんかったかも。あーロミジュリねっていうとあー源平ねっていうのを同時に理解するのは困難な気がする…。
まーさじ加減は難しいよな。オフィシャルで出している情報は取り込んでもいいんじゃないかとは思う。そこは信頼してもいいかなぁと。映画のプロモーションは出しすぎ感あるけど。

芝居ってやっぱりこう話が入り組んでてまた観たいって思わせるつくりになりがちなのかなあ。分析好きが食い付きそうというか。クドカン風味はあったよなあ。(クドカンがあっさり感じるくらいの複雑さだが)
そのためにも当日券出してるのかなとか。


ちなみに私個人の知識として、
ロミジュリも源平もクイーンも全く知らないけど、
知ってたらもっと面白いんだろうなぁ。

後で知ったけど、奴隷のシーンはシベリア抑留なんですね。
源平の戦い=戦争から第二次世界大戦につながっているのかー。すごいわ。
他にも知らない要素いっぱい入ってるんだろうな。


ちょうど、ほぼ日で野田秀樹との対談が上がっていた。
これ読むといろいろ腑に落ちるわ。
言葉遊びっていうのが根幹なんだね。
https://www.1101.com/n/s/noda_q

役者について

二役(以上)が多く、これも複雑感を増している要因になっている気がする。
かもたまに、設定としても同じ人物なのか、それとも別人設定の二役なのか、という境界があいまいになる瞬間がある。そういうのもわざとなんだろうなぁ。
一方でロミジュリは二人一役なんだもんなー。(その中でもタイミングによって役名が変わるという…)

広瀬すずの美しさ、、席が遠くて指先くらいの大きさにしか見えないけどそれでもわかるオーラ。初舞台?信じられん、、。声震わす演技すきだなー。

橋本さとしさん。名前が似てるので新感線の橋本じゅんさんかと思った。
…と思ったら昔は新感線所属だったのね。
素顔の写真をみると似てないけど、アクの強い芝居が似てる…。
頼朝似の兵が、頼朝風にうわごと言うのとか、こういうのって芝居ならではよなー。

ロミオの母とジュリエの母がキャラかぶってるなー、
と思ってたら、どっちも羽野晶紀だった…。全然気づかなかったよ。ははは。
ロミオの母は羽野晶紀だと分かってたけど、
ジュリエの母はキャラ似てるなーぐらいにしか思ってなかった。

チケット入手までの顛末

今回、前売りチケットは手に入らなかった。
当日券の前売りも外れた。
しかし、全公演当日券を出すというポリシーでやってるという話をきき、
どのくらいの確度で見れるのかと思いネットやTwitterを見ても、
あんまり情報がなかったので、私の体験を記しておく。

14:00開演の75分前、12:45から前売り販売開始ということだったので、
その2時間前の10:45くらいから並んでみるか・・・と思ったら
なんか山手線工事中で迂回とかしてたら少し遅れ、
11:00会場についた時点で20~30人くらい並んでいる。

すぐに係の人が、本人確認のためのバンドを巻いてくれながら説明。
立ち見になる可能性が高いとのこと。そこまで言ってバンドも巻いてくれてるから、
最悪でも立ち見は保証されているっぽい。

基本的にはここでそのまま待てと言われたが、
おそらく順番を気にしないならいったん離脱して12:45に戻ってきても問題はなさそう。
だが、最悪の最悪で、並びなおしたら取れなかったなんて可能性がゼロじゃないよなーと思い、初めてだし素直に並んでおいた。

12:45になると販売が開始される。結局自分がチケットを手にしたのは13:20。結構時間かかった。
一枚一枚、空いている席を説明して選ばせているから時間がかかるようだ。
後ろにもさらに20人くらい並んでたから、14時ギリギリまでやってたんじゃないかと思う。

結果、1枚だけS席が空いていて、そこにした。2階の一番後ろだけど、どまんなか。
A席で2階のサイドっていうのもあり、近さ的にはそっちが近いけど、
まー結果的にはこの席でよかったかな。
豆粒とまではいかないけどかなり遠かったが、全体がちゃんと見えた。
でもすずちゃん近くで見たかったなぁ。

立ち見はすべての席が埋まってから販売開始とのこと。
たぶん立ち見ってつめれば50人くらいは入れる気はするので、
当日並んでも十分見れる可能性がかなり高いことが分かった。

20191112 劇団☆新感線 「ゲキ×シネ 修羅天魔 ~髑髏城の七人 Season極」

2017年版髑髏城の最後にふさわしい回だった。

ずっと見てきた人にも新鮮で、これまでとの違いの発見の楽しさ、新作のように先の展開が読めないハラハラ感、演者たちの演技のすばらしさ、ストレートな爽快感と安心感。観終わって素直に「あーおもしろかった」ってつぶやいたわ。


太夫が蘭と捨をも兼ねているキャラ設定。これをすべて背負い込んで演じられる天海祐希のすごさ。一人三役ってわけじゃないんだけど、3人の人格をすべて内包しているというか…。ある意味一人三役より難しいような、、というかそういうキャラ付けをしたというアイデアがすごい。


信長と天で二役なのかー。なるほど新しい。結局どのタイミングから偽物なの?古田新太が説明した通りなのかな。いや違うか。そうだったら最後チューしないもんね…とはいえいきなりチューはないやろ。


これまで7人で決めポーズをとっていたタイミングで6人しかいないよー、えー、と思っていたら、最後の最後で決め!そしていつもの捨のセリフ「三途の川に捨之介!」で最高潮で終わる。これも最後感があってよかったなぁ。


これから極楽太夫として里を1からつくるっていうのが、実はこれまでの髑髏城の前日譚ともとれるようなタイムパラドックス感。


以下つれづれ…。
兵庫は花の時に似ている。このキャラはどの回を見ても、演じる人を兵庫というキャラが引っ張っているように思う。キャラ立ちしている。

カンテツのタナカ推し…三宅さんのこと知らない人が見たら、この人大丈夫か?って思うんじゃないか…。これ見に来る人は大体知っているか。

急に里にくる天魔王…びびるわー。映像演出でさらに急に来た感がある。そういえば今回はさらに映像ならでは演出が多かったように思う。
でも、無界の里を雑魚キャラが襲うのはなんかちがうなー。

一通りキャラが出そろって、あれ?七人目は誰だ?と思っていたら清十郎。しかもあっさり家康の元を抜けて来たとかそんなことできるの??

髑髏党三人衆の身内感…楽しそうである。

沙霧はけっこういいぞ…歴代2位に食い込んだな。清水くるみ…。

みんなで100人切り…わちゃくちゃしとるわー。

最後、太夫が回想するシーンって、現場ではどうなってたんだろう。映像?それとも後ろで本当に演じてたのかな。


素朴な疑問。
歌う時、わざわざマイク的なものを持って歌うけど、あれって何かの作法的なものなの?
顔につけているマイクでは表現できない何かがある?
顔につけているマイクは通常の喋り用に調整されているから、同じマイクで歌のシーンだけ歌用に切り替えて、すぐ戻すってのが難しいとか?

20191025 「相対的浮世絵」

前回本多劇場で見た「らぶゆ」が当たりだったので、もう一度本多劇場へ。
NON STYLEの石田さん、芝居してるんだー、というのに目が惹かれたかな。あとは相棒のひまか?の人(山西惇)。

会場の妙な盛り上がり感があったが、初日だったのか。
客のほとんどは比較的若い女性だった。主演の人(山本亮太)がジャニーズだから?


過去の出来事と、今の交錯が、上手いようなそうでもないような。
あーなるほどね!みたいなタイミングがありそうでなかった。

謎が解明していくタイミングの気持ちよさにズレがある感じ。
謎っていうのは、「芝居の中の人たちの間では既知なんだけど観劇している人にとっては知らないこと」と「芝居の中の人たちにとっても知らないこと」とあると思うんだけど、そのそれぞれが解明されるタイミングがあまり気持ちよくない。

芝居のテンポが単によくないっていうこともあったのかもしれない。(初日だったからなおさら?)


ちなみに本公演は「キューブ」の製作。
いきものがかり生瀬勝久古田新太、ケラさん、等が所属している。
この間観た「ハイキュー!!」のウォーリー木下さんも。

20191019-20 チャラン・ポ・ランタン 三茶de大道芸

チャランポが大道芸イベントに出るって。
しかもスケジュール合わせられそう…。
直前まで出演予定時間が分からなかったけどなんとか合わせられました。
twitterでプログラムの写真を上げてくれた人に感謝。

2日間それぞれ昼と夕方、計4回ありました。
時間はそれぞれ30分(大体少しオーバーしてたけど…)
贅沢な時間を過ごしました。

あと1日目の明け方大雨だったらしいけど、2日間丸っと暑くも寒くもない、いい感じの曇り空でもってくれてよかった。(1日目の夜は一瞬パラっと降ってどうなるかと思ったけど大丈夫でした)

他の大道芸の演者も、もれなく面白かった。
取っ散らかるので、とりあえずここではチャランポのことだけ書く。

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どうでもいい話

土曜の朝、開演は12時。
どのくらいの人が来るのか想像できないし、そもそもどういう場所でどういうイベントなのか分からない。
とりあえず11時くらいに行ってみよう…。
まず場所が分からん~・・・と思いつつそれらしき空間にでると、数人遠巻きに待っているらしき人がいる。
係の人がここで待て的な指示をしたのか、真ん中に集まりだす。
この時出遅れて前から3列目くらいだったかなぁ。まあ全然いいです。

この時、動画を撮るか否か、とても迷っていた。
撮りたい。しかし撮ると自分が100%楽しめなくなる。
誰かアップするやろとも思う。しかし堂々と撮れる機会なんてそうそうない。

…とか悶々と考えていたら、なんか前の人が居なくなって最前列に出ちゃった。
そして現れるチャランポ。
ももちゃんが、もっと前に来てと言う。
え、え、そんなに接近するのー!?
…もう動画撮ります。高解像度で残させていただきます・・・。

内容の話

各回6~7曲。セトリは毎回異なり、トータルでかぶりを除けば11曲もありました。
チャランポの曲は短いのが多いから、30分という短い時間でも満足度が高い。
Youtubeで見た昔の大道芸の愛の賛歌とか、ライブCDでしか聞いたことなかったカシスオレンジとか、そういう大道芸ならではの客との絡みも多く、とても良いライブでした。


ざっくりとトピックスをいくつか
・小春ちゃんのファン結構いる・・・って思った。さすが。ももが真横に居るのに小春にシャッターを切りまくる。

・2日目昼ばーちゃん登場。

・「カシスオレンジ」1日目昼は最前列カップルが居なかったからやらなかったのかなぁ。
これはライブCDで聞いてたけど、やっぱり生でこその面白さだよなーと思ってたので、聞けてとても良かった…。しかも3回も。それぞれ面白かったなぁ。2日目昼のフジロックいじりが一番かなぁ。
どうやって歌につなげるかハラハラするよねー。

・やたらと「姉は元ちんどん屋」を推すもも。毎回言っていたんじゃないかな。あまりに言うから、姉やや切れる回もあり。

投げ銭で小松菜をもらう。

・「ソトデナイ」と「スーダラ節」は初めて聞いた。どっちもカバーだけどチャランポ感MAXでとても良い。

・「ゾクゾクうんどうかい」振付かわいい。
そういえば子連れ多かったのもこういうイベントならではか。年齢層も通常ライブに比べるとやや低めな印象があった。子供はいじりやすいし親もいじらせたがるからwin-winですね。

・「お茶しよ」って小春が歌ってたのか、、知らんかった・・。
途中で誘導係のおじさんに絡むもも…。
春ちゃんにスポットをと言いつつ、姉を隠してポージングするもも…。ほんと妹っていや・・とつぶやく姉。絶妙なキャラバランス。

セトリ

■1日目昼(10/19 12:00)
置行堀行進曲
進め、たまに逃げても
ムスタファ
恋のバカンス
ソトデナイ
愛の讃歌

■1日目夜(10/19 17:30)
71億ピースのパズルゲーム
進め、たまに逃げても
ムスタファ
カシスオレンジ
スーダラ節
愛の讃歌

■2日目昼(10/20 12:00)
進め、たまに逃げても
ムスタファ
ゾクゾクうんどうかい
お茶しよ
カシスオレンジ
スーダラ節
愛の讃歌

■2日目夜(10/20 17:00)
置行堀行進曲
進め、たまに逃げても
ムスタファ
スーダラ節
カシスオレンジ
ソトデナイ
愛の讃歌

20191019 「この道はいつか来た道」

この日、三軒茶屋で大道芸イベントがあり、
その隙間で何か見れないかと思い探していたところ、
平岩紙さんが出演するこの芝居を見つけた。

下北沢駅前劇場、キャパ150くらい?パイプ椅子!小劇場感…ワクワク。
横に広くて奥行きは狭いのでどこからでも間近で見られる感じ。
50分、2人芝居、1シチュエーションという、今まで見た中で最も小規模な芝居。
それでもセットはまっ平らで何もないわけではなく、ちゃんと組まれていました。


ふつうに泣いたわ。
最後の「愛してますかー」。
金内さんうますぎる…。
序盤の展開からSFチックな内容なの?と思いきや
ドストレートな人間物語に帰着する。

芝居っていう表現ってなんなんやろ…。
なんで生(LIVE)で演技を人に見せ、そして見てるんだろう…。


話の設定が、時代一つ前感があり、やや気になった。
難しいですね。
生と死みたいな普遍的なテーマなはずなんだけど、「ホスピス」という今はあまり聞かない単語によって、時代のずれを感じちゃうのか、なんか引っ掛かりを感じて気になってしまった。
そのほんの少しのずれ(違和感?)によって、自分とは関係のない世界の話みたいに感じちゃう。いや、本当にほんの少しの違和感なんだけど、話がストレートでシンプルな分、分かりやすく違和感を覚えてしまった。
「戦争」みたいなのは体験はしていないものの普遍的な感じがするが、「ホスピス」っていうのは単語として絶妙に具体的で死語感=前時代感が出ちゃうんだろうか。
その辺は脚色したほうが伝わりやすいのではないかという考えと、オリジナルのままやるからこそいいという考えと、どっちもあるとは思う。

ちなみに今回の公演は、
舞台芸術学院創立70周年記念特別公演。
金内喜久夫さんと平岩紙さんがここの卒業生なんですって。


ナタリーの記事:
natalie.mu