20190918 劇団☆新感線 「ゲキ×シネ 髑髏城の七人 ~Season月 上弦の月」

前回の「風」から4か月待ちました・・・やっと「月」!
すごい満席…いま「けむりの軍団」やってるからかなあ。

端的に全体的な感想を言うと、すごくまとまっていた感じがあって、ストレスなく楽しめた。
役者さんのバランスがよかったのかなぁ。

沙霧が男(=霧丸)ということで、残念だなあとか思っていたけど、そこもあまり気にならないくらいにスッと見れた。

太夫と兵庫の年の差も違和感ないとは言わないが、セリフのフォローもあり、二人の演技力でねじ伏せた感がある。
太夫の高田さんは今回はドストレートな感じのキャラでよかったし、兵庫の須賀健太は、若い兵庫はこれまではあまり馴染めなかったけど舞台慣れしているのもあってなんか成り立ってた。背が低いのは少し気になるけど…。

話のパターンはほぼ花を踏襲しているのかな。
蘭と太夫と兵庫、捨と霧丸の関係は、男女や年の差の違いの関係上もあってか、アカアオ寄りであっさり目。
兵庫の血縁は親父パターン。兵庫が若いときはこっちになるのかな。


OPは安土城で天魔王誕生を見せるパターン。
パンク調で派手な幕開け。
第六天の意味をすごく解説してた。歌まで歌って…。
と思ったら、今回の斬鎧剣の仕掛けがこの六天に掛けてあるんですね。
まーたしかに、第六ってなんだよとはずっと思ってた。
天魔王=早乙女太一は、さすがの貫禄でした。
キャラ的にもトリッキーな策士感はなく、
今回は捨×蘭×天が美×美×美みたいな・・・。


沙霧が男になったことで、どうなるんだろうという点。
最初に里にかくまわれたのに自ら出ていくくだりのシーンの追加。仲間を弔うために外に出るわけではない。やたらと城に戻ろうとする。それを止める捨。
蘭が裏切る現場に居る。まあ確かにそのほうが分かりやすい。なんでその場に居てただ見てるんだみたいなのはあまり気にならなかった。
城で捨に助けられたとき、キレた霧丸を避け続ける捨。→男に刺されるような趣味はないと。
なぜ天魔の鎧を着た捨に気づいたか?捨が明らかに照明演出付きでためらってたw。→女の勘が使えないからあからさまにしたのか。
最後こそ抱き合ってたけど、そういう雰囲気(BL感?)は避けたいという意思を感じる。
百人切りを霧丸も入って三人で!でも霧丸剣渡してるだけやん?


贋鉄斎、剣花道て、、古田新太以降いろいろなネタをくっつけてましたが、これはよくまとまっている。よく知らないけど熟練の役者さんという感じがしました。古田新太みたいな無理やり持っていくギャグっぽい雰囲気ではないんだけどちゃんと面白い。福士蒼汰をいじる流れも面白かった。


裏切りの人、粟根さんだけどそろばんじゃないパターン。
女兵の倒し方がツイストゲームって・・ww。あの女兵はやたらとフューチャーされてたな。
そういえば今回、敵の中ボスが女2人、男1人だった。


兵庫親子の武器であるカマを敵も使うとかww新しい。
じゃあどうやって倒すの??と思ってたらまさかのクワ。
しかも刈るだけじゃなくて耕すことが大事みたいな深い風のセリフもありなんかうまくまとまってるw


上にも書いたけど、最後兵庫と太夫カップルになるパターンにするとは思わなかった。太夫の本名を途中で明かすパターンじゃなかったから、まさかとは思ったけど。でもなんか成立しちゃう演技力・・・。って演技力のおかげなのか?


家康=渡辺いっけい。家康はキャラ立てしにくいから難しいよね。
最後の流れは分かりやすくなっていた気がする。
捨が天魔王じゃないことは分かっているけど、どうしようもないといったことを、セリフで丁寧に説明している。


天は、信長の寵愛を一手に受ける蘭に嫉妬していたんだなぁ、というのが、今更スッと分かった。
天が蘭を切るときに、信長の最後の言葉を蘭に伝えるところが分かりやすかった。
前からこんなこと言ってたっけ?


Season月は上弦と下弦を日替わりで交互に公演していたんだって。
WキャストというかWカンパニー?
下弦の月はストーリーラインは同じなのかなぁ。また来月楽しみです!