20191019 「この道はいつか来た道」

この日、三軒茶屋で大道芸イベントがあり、
その隙間で何か見れないかと思い探していたところ、
平岩紙さんが出演するこの芝居を見つけた。

下北沢駅前劇場、キャパ150くらい?パイプ椅子!小劇場感…ワクワク。
横に広くて奥行きは狭いのでどこからでも間近で見られる感じ。
50分、2人芝居、1シチュエーションという、今まで見た中で最も小規模な芝居。
それでもセットはまっ平らで何もないわけではなく、ちゃんと組まれていました。


ふつうに泣いたわ。
最後の「愛してますかー」。
金内さんうますぎる…。
序盤の展開からSFチックな内容なの?と思いきや
ドストレートな人間物語に帰着する。

芝居っていう表現ってなんなんやろ…。
なんで生(LIVE)で演技を人に見せ、そして見てるんだろう…。


話の設定が、時代一つ前感があり、やや気になった。
難しいですね。
生と死みたいな普遍的なテーマなはずなんだけど、「ホスピス」という今はあまり聞かない単語によって、時代のずれを感じちゃうのか、なんか引っ掛かりを感じて気になってしまった。
そのほんの少しのずれ(違和感?)によって、自分とは関係のない世界の話みたいに感じちゃう。いや、本当にほんの少しの違和感なんだけど、話がストレートでシンプルな分、分かりやすく違和感を覚えてしまった。
「戦争」みたいなのは体験はしていないものの普遍的な感じがするが、「ホスピス」っていうのは単語として絶妙に具体的で死語感=前時代感が出ちゃうんだろうか。
その辺は脚色したほうが伝わりやすいのではないかという考えと、オリジナルのままやるからこそいいという考えと、どっちもあるとは思う。

ちなみに今回の公演は、
舞台芸術学院創立70周年記念特別公演。
金内喜久夫さんと平岩紙さんがここの卒業生なんですって。


ナタリーの記事:
natalie.mu