20190610 劇団☆新感線 「ゲキ×シネ 髑髏城の七人 アカドクロ」 / 20190613 「ゲキ×シネ 髑髏城の七人 アオドクロ」

3月から、2017年の髑髏城の七人を毎月順番に上映していたが、
今月は、「月」じゃなくてアカ・アオ・ワカ+花鳥風の再演の月になったようです。
「月」も早く見たいけど、昔のをやってくれるのはありがたい!

アカとアオ、立て続けに見たので、混ぜながら感想を記す。


アカ/アオは2004年とかなり昔。2回目の再演。

アカは、捨役も最初と変わらず古田新太で、オリジナルに近い感じなのかなぁ。
舞台セットもとてもシンプルでほとんど何もない平らなところでやってた。
なので場面転換も少なく、例えばラストバトルから家康に首をささげる流れは、場所的にどの辺で行われているのか結構あいまいな感じになっているが、特に理解するうえで問題はなかった。
マイクも使ってないっぽかった?

アオは一転して比較的大がかりなセットで、他と大きく違うのが、
客席側に通路があって、そこを役者が出入りすることが多かった。
最後一人ずつ別れていくのも手前側に帰っていき、とても新鮮だった。
アオは、全体的にコミカル。銃で撃って焼き鳥になるとか…兵庫(アオでは違う名前だが)の兄もほぼ裸だったな。
あ!この人いつもの人と違うやん。村木仁さんらしい。
あー蜉蝣峠で変態領主役だった人ね。

アオは他と違って、
冒頭、信長が死ぬ場面が演じられている。
天魔王ってその時大阪にいたのか。初めて知った。この回だけ?
あと白い花のくだりと髑髏城に乗り込む蘭が花の丘を通る場面はアカには無いけどアオにあった。アオからこの演出になったのかなぁ。

誰かのブログで風の二役の時に捨が蘭丸の最後に立ち会ってない!って言っていたけど、今回の捨が蘭丸を看取るの、確かにいいです。
確かにその人の言う通りで、風の時、鎧かぶって天魔王風味で捨が登場することを優先した理由がよく分からないなぁ。なんかのつじつまが合わなくなるのだろうか。

最後の首切りのくだり。最初はこうだったのかー。
風の二役版は、(二役の)アカアオと、(別役の)花鳥のハイブリット版になってるわけね。
まー、家康があえて騙されてやるわいみたいな花鳥風のほうが、分かりやすくはある。アカアオでも、一応セリフで、まーわかってたんじゃない?とは言っているけど。あとはまあ生首はグロいし、どさくさで天魔王の首が取れるのもちょっと無理あるよね。

以下役ごとに…:


極楽太夫
坂井真紀にしろ高田聖子にしろ、暗さが全くない。
蘭との関係も薄いんだよね。まあアカは蘭が女だからそもそもないし、
アオはさすがに太夫老けすぎというか・・カップル感はないよね。
名乗るタイミング、最後の流れ、花バージョンのほうがいいなあ。
なんであそこで名乗るの?ああ武器の名前だから?うーん。
アオで、髑髏城の3人衆の仕込み銃を持ってる人が見たことあると思ったら、踊る大走査線のSATの人だった。で、その人が高田聖子に、こいつは一筋縄ではいかないみたいなことを言って、知り合いか?と問われ、いやなんとなくみたいに返すシーンがあり、え?と思ったら、夫婦だったみたい、この時点では。2003年末に結婚てまさにこのタイミングってことよね。2006年に離婚したそうで・・・。


贋鉄斎
アカの梶原善、あっさりしてるけどさすが存在感はある。
アオ、配役に「カンテツ:三宅弘城」ってあって、どういうこと?と思っていた。配役見た時点ではカンテツと贋鉄を結びつけることもできず。で、そういうことか!と。いやー、この辺から贋鉄斎壊れ始めたんだなぁとわかった。梶原善はまだ普通だったもん。
石鹸さん(三宅さん)自由すぎる…。
アオは贋鉄斎と半蔵同じ人やん。スタッフロールで気づいた。この人前の家康かと思ったけどちがった。


沙霧
アカ、佐藤仁美!かわいいやん…当時25歳かーもっと幼く見える。
当時の画像探したけど見つからんかったわ。
アオ、鈴木杏、うーんすでにちょっと太いなぁ。ボーイッシュという意味ではイメージは悪くないんだけど…。歌下手やったなぁ。
沙霧は今のところ、花が一番いいんだけど、あの時の、沙霧と捨の距離感とか、だんだん好きになる感じとかとってもよかったんよね。
杏ちゃんの後半の流れは花に近くてよかった。
まあ花は単に小栗旬だから説得力があるだけな可能性もある。


裏切りの人(三五)
アカの人なんか目立ってたな、河野まさと。んー、花と風も同じ人だったらしい。そうかぁ。
アオは風と同じで粟根さんのそろばんの人…安定感あります。


兵庫
アカはオリジナルと同じ橋本じゅんさん。分かる。適任すぎる。
アオは一転して元光GENJI佐藤アツヒロ。金髪リーゼントでローラー付きシューズで滑ってて掃けるときにはSTAR LIGHTを歌いながらという・・・。
でも出オチとかじゃなくてちゃんと芝居しっかりしていた。


アオの荒武者一人多くなかった?
あ!川原和久って相棒の1課の人やん!!全然気づかなかったぜ…。
やたらと異質だったぜ。


全体的に、
やっぱ二役じゃなくしたことでわかりにくくなっているような~。
まあもともと二役の芝居だったわけだからなぁ。
そこの変化は次でわかるわけか。


次はワカドクロ。
これはアカアオからさらに7年後の2011年の再演で、
初めて捨と天が別の配役になった回で、
しかも花の小栗旬と鳥の森山未來早乙女太一という期待しかない組み合わせ。
その他も仲里依紗小池栄子勝地涼、なんと贋鉄斎が高田聖子という…。
たまらん。

花鳥風再演はさすがにもう見なくていいかと思ってたけど、
花の印象がよかったのがほんとかどうか、また見たくなってきたなぁ。
鳥はよくわからんかったしなぁ。